post97:“日本初”の本格的なものを目指そう
“日本初”の本格的なものを目指そう
会津さん、中村さんがきたのを機に、私にとって英語が障害になっていま一つわからない先輩国アメリカのシステムの使い心地を、英語に堪能な二人に使用感を含めて聞いてみた。 どうやらアメリカは、パソコン通信コミュニケーションの方式として電子掲示板を使う方式のみならず「電子会議専用ソフト」がいくつかあるようで、一九七七年に開発されたEIES(ニュージャージー工科大学)システム、当時の世界的ネットワークっであったソース社のサービスとして使われた一九八一年稼動のPARTIシステム、メタネットが使っているCONFERなどの名前が専用システムとして聞こえてきていた。
そのうち、PARTIは東京の英語主体システムのTWICSグループが四月頃から英語版のままではあるが日本へ初導入を行っていたものの、依然として国内の日本語のシステムはほとんど掲示板を電子会議として使っている。噂を聞くと、日経マグロウヒル社が秋頃からカナダのGuelph大学が開発したCOSYシステムを使うというようだが、これも英語版のまま使うらしい。そして、アメリカでは「会議」主体を強めるかのように、近々大型のマシンでなくてもよいようにIBMPC/ATパソコンで動くという小投資型のCAUCUSシステムが発売されるという。
その電子会議は掲示板とどういう違いがあるか?コミュニケーションに徹していくと、どういった人がそのコミュニケーションの輪に参加しているか?とか、自分が書いた発言を誰と誰が読んでいるか?彼/彼女は読んでくれたか?といった、相手の状況をより知りたくなるのはごく当然のことであろう。また、会議だからこそ、参加者をとりまとめ、発言を活性化させる議長役がいることが望ましく、そういった機能があってほしい。電子会議はそういった点に配慮があって、掲示板に比べて一段と人間本位といえる。
かといって、英語版電子会議システムをそのまま日本に持ってきても、英語の語彙が少ない平均的(?)日本人には決してユーザー本位とはいえない。
英語のコマンドは、英語圏の人には類推ができても私にはなかなか覚えこなせないし、なんの略号かもわからない。さらには、私自身、日本語の文章をワープロで書く時〟改行〟は一般的に〟。〟がくるまで行わないが、英語では単語と単語の間に空白があってその空白時に〟改行〟を入れているためからか、一行の長さはアルファベットに二百五十六文字以内(漢字などの日本語では百二十八文字内)で必ず〟改行〟がなければならないのが英語版システムの困った点に思える。日本語文章を百二十八字内に改行を入れながら毎回書いて行くのは思考の中断になりかねないし、そういったワープロ文章はあとの再加工がわずらわしい。 ここはどうしてもアメリカにひけをとらない日本語のコミュニケーション専用システム、「日本語電子会議システム」の開発を目指さねばならない!そういった決意で富士通の勧める第一次ステップの臨時システムを見直すと、どうも物足りない。目指すものとのギャップがありすぎる。思い悩んでいたところ、東京に戻った二人からおもしろいニュースが六月に入ってきた。アシストマイクロ社が四月のフォーラムで知り合ったPA社の坪俊宏さんと一緒にPARTIシステムを見習って、富士通のパソコンで動く電子会議システムを開発中で七月にはテスト版ができるという。それも実質のプログラムを書いているのは大分県出身者で、数理統計株式会社を経営する古庄晋二君という。さっそく連絡をし完成間近の仕様を見てみると、確かにそういった方向にあって未読管理、会議参加者管理、などの機能を目指している。これはいい。単に数カ月間の臨時システムであっても、こういったシステムならば多少の変更でとても使いやすくなりそうだった。そこで変更を申し込んだ。会津さん中村さんの「東京宣伝隊」の威力は抜群で、「前向きに考える」「コアラは有名なのでPA社と同様にアドバイザー・協力者として優先的優遇使用を検討します(つまり安くなる)」との返事でますますうれしくなった。
ここで決心である、第一ステップをCOARAー2とし、このASSISTーBBSを使う。そして第二ステップはCOARAー3と呼ぶことにする。後藤会長に了解をもらい、富士通にその旨申し出た。「富士通提供のパソコンFM16βはそのまま貸してくれ、ただその中で動くソフトは御社の勧めるものではなくASSISTを使いたい」という少々虫のよい申し出で、富士通はびっくりしたようだったが熟慮の末、気持ちよく応じてくれた。

コメント
コメントはまだありません。