post96:実名ネットが最大の特徴

実名ネットが最大の特徴


 それ以降も東京からやってきた人達は、例会と二次会で熱烈なコアラファンになってくれたものだが、逆にそういった人達の感想を聞きつつ、コアラが他のネットとさまざまな点で異なっていることを実感をするようになってきた。とくに、「実名ネットワーク」であることが最大のポイントのようだった。

 そもそも、通信するよりも先に顔を会わせた会合を行ったし、顔を合わせる会合であれば実名であることが当然だったし、集まった人達がどういった人達かを知り合うために会員名簿をつくる。最初の発足会に集まった人達の名前をアイウエオ順に並び替えて名簿をつくり、上から順にID番号を割り振った。それ以降は入会順にID番号をつけて、新入会者名簿として毎月ガリ版刷りで案内を郵便で送る。先人入会者が全員実名であるので以降は匿名であることは不可能に近かっただろう。また、地方ではコミュニティが小さいがゆえに「ウチの会社で今度○○を発売したんだが」などと書けば、「ああ、あれは△△会社の□□さんだろう」と類推できてしまう。会員同士互いの素性が大方わかっているので、発言内容そのものがなかなか匿名になりにくい。

 パソコン通信コミュニケーションのすばらしいメリットの一つとして見ず知らずの人に会えるということがよく挙げられているが、それはそれとして、パソコン通信が本質的に人と人とのコミュニケーションを効率化し、奥深くさせるという道具であるならば、もともと相手がどのような組織や会社に所属しているのか、またどんなことを考えている人なのかを前もって知っていたならば、つまり、会社名や職業、住所までを公開し合っている実名ネットであったならば、はじめての人と相対する以上の効果を発揮することになる。


*ゆうべの初体験?! 感激しました。

ちょっとタイトルが過激すぎますか?

久保木さんのアパートに泊めてもらったことではありません。

いやぁ~、初めての例会に参加させていただいたことですよ。うっふふ。


なんて人と人との出合はすばらしいのでしょう。パソコン通信というコミュニケーション手段を契機にこういう世界があるなんて(今までまったく知らなかった人が、一同にかいし、年齢を越え、職種を越え、性差を越えなごやかなうちに話が出来るとは)。

 私は、終始あぜんとし、戸惑いだらけの初参加と相成ったわけです。

==戸惑い==

まず第一が、(どこからくるのか?この明るさは?)でした。

第二が、(どこからくるのか、このパワーは?)でした。

第三が、(どこからくるのか、この真面目さは?)でした。

最後に、しかも(マニアックでないのに、レベルの高さ)を感じました。

 やはり全国的にみて話題になっているはずですね。

 合言葉は「CHATは、OFFラインの例会で!」これどうでしょう?

みなさん、是非、例会には都合をつけて参加しましょう。

                (86年10月26日書込み)

画面3─1 是永哲也さんの例会参加の感想

 多分、会津さんや中村さんは、顔を会わせることが前提の実名パソコン通信コミュニティにはじめて接し驚きを持ったのだろう。私の家に二泊した二人は、後藤カイチョーや私と議論しつつ、次のようなメモを当時のコアラ像として書いた。


 コアラの具体的な特徴

①土の匂いが感じられ人の顔が見えるコミュニケーション、

②毎月一回楽しい例会がある。

③アルバムCOARA(月刊)といって通信内容を会員に伝える出版物がある世界でも数少ないネットワーク、

④会員の層が厚く、マニアより仕事人が多い、

⑤ユニークな人間が何人もいる、

⑥地域のことをマジメに、しかも楽しく考えている、

⑦「大分をよくしたい」という目的が明確にある、

⑧ともかく通信内容が面白い、

⑨活気・熱気がある、

⑩初心者にもわりと使いやすいシステム、

⑪通信用ソフトを無料で配るなど「安い」ネットワークを提供、

⑫趣味と実益を同時に追及している、

⑬人真似していない=オリジナリティが高い、

⑭平松知事の存在、県の理解と協力に支えられている、

⑮三重町、臼杵市などの自治体が参加、

⑯世代、職業、社交環境の違いなどを越えたコミュニケーション、

⑰もとからあったヒューマンネットワークを基盤にしている、

⑱第三セクター的な運営、

⑲一方通行的なデータベースによる情報サービスではなく、互いに発信しあう双方向コミュニケーションのネットワーク、

⑳時代の最先端を行っている、

㉑地方である=東京から遠いことがプラスしている、

㉒会員名簿を充実整備している、

㉓アスキーネットをはじめ、東京とのパイプづくりも行っている、

㉔さまざまな利用状況をデータにして会員に発表するなど、システムの運営にも細かな配慮とチエを使っている。


 一周年例会に合わせて大分にコアラの見学にきた愛媛のパソコン通信グループの人達や宮崎県都城の人達の反応をも併せて聞くと、「外部からここまで評価されるならば、もっと真剣にやってみよう」と、思うのは私だけだろうか?いや、決して私だけではなかったはずだ。一村一品運動として〝大分からモノや情報を発信する〟ことに熱を上げている大分ではこういったチャンスを逃すはずがない。この勢いをなくしてなるものか!

 ならば、同じ新しいシステムを使うにしてもよりよいシステム、今までのコンセプトの延長線上にあるシステムでなければこの一年が無駄になってしまう。富士通さんには悪いが、強く当方の希望を述べさせていただこう。妥協はほどほどにしよう。



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