post85:コミュニケーションをデータベースの表に

コミュニケーションをデータベースの表に


 一般社会人、企業人が電子ネットワークを普段の生活で使うことを考えた場合、研究者のようにテーマを絞って、最初から特定情報を追いかけているならともかく、実際の我々の社会生活は〝何かためになる情報〟、または〝おもしろい情報〟を、〟何がためになるのか?〟〟何がおもしろいのか?〟ということを究明分析しないまま、いわば主体性のないまま探すともなく探している。電子ネットワークを使わなくとも、そのアンテナを張り出す場として、いろんなサークルや会に所属したり、あるいは飲み交わしたりしながら行う目的稀薄の情報収集行動は、まさに井戸端会議的コミュニケーション手順だろう。つまり、人と会うプロセスに(雑談をする過程で)、ほう、何々、そんなことならオレも一言、「言いたいこと」、「聞きたいこと」、そのうえで「これはという重要な情報」に気づくのであって、これこそ〟コミュニケーションのなかにインフォメーションを発見していく〟ということであろう。つまり、コミュニケーションサービスがデータベースサービスよりも表にある(優先する)!ということではないか。

 事実、知事が大分のあちらこちらで主催する村おこし夜なべ談義の沸騰は、体験的情報(コミュニケーション的情報)が、事実情報(データベース的情報)の価値を上回りつつあることを意味するはずだ。一村一品の「町村と産品の一覧的情報、辞書的情報」よりも、先輩や同僚がどうやって実際に一村一品を育てたか? と、一村一品に挑む人達の裏話的意見情報におもしろさを感じているのだろう。つまり、話のおもしろさからもコミュニケーション的体験・意見情報が優先されているようだ。

 ということであるならば、同じコンピュータネットワークに対する設備投資でも、事実情報を引き出すための設備(データベースシステム構築設備)投資の時代から、これからはコミュニケーションのための設備投資の時代へ変わる、ということであって、大分にとってまさに今がその第一歩に違いない。八十五年一月のアメリカの調査では、コンピュータネットワーク利用の第一位はデータベースサービスで有名なダウ・ジョーンズ・ニュース・リトライバル(DJN/R)で会員数は十八万五千人、そして二位はパソコン通信代表選手のコンピュサーブで十七万五千人といま一歩だったが、あっという間にこの数値は入れ替わってしまうだろう。とはいうものの、データーベースサービスと、コミュニケーションサービスは一対の両輪でなければならないだろう。

 よく整備され、一般人も使えるデーターベースはコミュニケーションの質を高め、内容を厚くする。さらにはコミュニケーションサービスは将来、電子ネットワーク内にコミュニケーションデータベースとしてデータが蓄積され、結果として既存データーベースに重要なコミュニケーション情報を労せずして蓄積してくれることになるはずだ。

 この構図をしっかりとビジョンの中に埋め込んでおきたい。

 清積課長の努力と、芳山達郎企画総室長の太っ腹の行動結果として、地域INS推進事業は一月中旬、「総額六百万円の事業。その内半額を県が負担、半額を民間負担」ということで、後藤カイチョーの示唆どおり方向づけがなされた。



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