post84:パソコン通信は、なぜ大分に必要か

パソコン通信は、なぜ大分に必要か


 そういった状況下で、後藤カイチョーに「コロンブスでコアラのコミュニケーション機能は吸収できそうにない」というと、「わかった」と一言のみ。

 ニ、三日経って、「今、一回線しかなくっていつも話し中で困るねー。これを複数回線にして解消するとどうなるかな、コロンブスと別にとりあえず新しくシステムをつくるとするとどのくらい金があればいいのかい?」と聞いてきた。

 「本格的なものは八百万から九百万円ぐらいでしょう」

 「十二月四日に知事と他のこともあってじっくり会談することになっているから、その席でこのことを相談してみるよ」とのこと。

 会談の翌日電話があって、

 「知事も基本的に了解してくれたよ、だから清積邦康課長に言っておいたから相談してみてくれ」

 電算課の清積課長はコアラが発足した翌日に情報センターにやってきて、その場で年会費を払い積極的に個人会員になってくれたくらいパソコン通信に理解を示してくれている課長である。話が早いはずだ。了解、とばかり、喜び勇んですっ飛んで行った。

 が、県の予算をもらうってのはとても難しいことだということを、その時からニヶ月以上に亘っての相談ではじめて知ることとなってしまった。

 とにかく、電算課とその上司である企画総室長までは気持ちよく理解してくれるのだが、財政課がウンといわないらしい。ウンといってもらうための資料づくりがたいへん。清積課長は自ら情報センターにもやってきて、私と二人して基礎資料を集めたりと悪戦苦闘。何しろ、基本的なことからすべてやるのだから。いったいパソコン通信とは何か?電子メールや電子掲示板とはどんなものなのか?なぜそのパソコン通信が大分に必要なのか?コロンブスやキャプテンとどう違うのか?県がやるべきものなのか?やるとした場合、今回の投資はどういった性格のものになるのか?将来はどうなっていくのか?他のシステムとの関連・整合性はどうなるのか? 

 こういった質問は今まで考えてきたことの繰り返しである部分も多いが、当面のことよりも、より長期のシステムデザインを必要となる。

 それこそいろんなメーカーから資料を取り寄せたし、今までの実体験と照らし合わせていろいろと考えてみた。そして、その時に考えた全体計画が七年先まで生きることになった。それらは、三つのサブシステムで構成される統一的「大分ネット」をめざすもので、図2-1のような骨子である。

 つまり、すでにデータベース・サブシステムとしてコロンブスは構築中であるから、第二ステップのコミュニケーション・サブシステムを今回構築したい、それらを統合する第三ステップはしばらく待ちましょう、ということになる。つまり今、清積課長が作成している昭和六十一年度事業としての「地域INS推進事業」は、コロンブスと同じ情報センターに事務局があるコアラを本格的なものに整備し、コミュニケーション・サブシステムをつくることにほかならないことですよ、ということであった。



   図2-1 3つのサブシステムで構成される「大分ネット」


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