post83:後藤カイチョーの思い切った次の手
後藤カイチョーの思い切った次の手
一方、冷静に全体を見すえている後藤カイチョーは双方向通信のおもしろさで我々が狂喜している最中に、次から次へと新しい手を打ってくる。
「尾野君、知事がコアラすることになったよ、知事のIDとパスワードを発行してくれないかい」
「えっ、知事がコアラするんですか?」
「ああ、、、このコアラはすごいんだもんねー、ニューメディアっていろいろあるけど、このパソコン通信が今に本物になるように思うなー。だから知事にもそう肩を張らずに遊び感覚で参加してもらって、そのよさをわかってもらいたいんだなー。もう本人の了解はとってあるから、まず秘書の人達にコアラのやり方を教えてやってよ」
と、軽くいう。そして、もうひとつ。
「ついでに私専用のコーナーを用意してよ。名前はコアラが大好物のユーカリにちなんで『ユーカリ広場』として副題で〝県議会コーナー〟ってしといてくれないかい」
つまりは、この双方向の機能の重要性を公式にも何らかの形で認めさせたほうがよいだろうということで、知事には気楽な遊び感覚で参加してもらいつつ、県議会議員という名前で社会的インパクトを考えたようだ。さすがに影響力は大きく、まずは県議会の中に「コアラ愛好会」なるものをつくってしまった。会といっても後藤カイチョーと県議会事務局調査課の後藤和昭係長らの職員数人の小さなグループであったが、これが理由で議会事務局にはじめてパソコンが導入設置されてしまったこともおもしろい。
さらに、秘書課でいちばん若い奥塚正典さんがコアラ番、ということで一緒になって設備の準備を進めたが、当時、平松知事の通産省時代の交遊から日本IBM5550というパソコンを県庁に寄付しており、それを使うことになった。
ところが、IBM用の通信ソフトがなかなか入手できず、うまく動かせず、私は後藤係長と奥塚さんのところへしばらく日参することになってしまった。
『ユーカリ広場』では、週刊誌や野村総研地域情報などで後藤カイチョーが参考になりそうだ、と、思った情報をデータベース的にアップロードしたり、県議会議員としての雑感を本人自身が書き込んだりと、これまた日本全国初の県議会議員が情報サービスするコーナーとなったわけだ。
おかげで、県庁内部の二ケ所(知事室と議会事務局)にコアラのできる場所が確保できたのはうれしい。

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