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双方向コミュニケーションが突然に


 そして、そう、あれはなにもかもが、いっぺんに、いろんなところで同時に爆発したように起こり始めたのだ。

 コアラが二十四時間運転で中小企業利用を目指していると聞いた『日経パソコン』編集部が、九月の例会に合わせて取材にきてくれていたのだが、その記事が十月に掲載されたことも会員をより積極的にさせたようだ。

 県内市町村で最も情報化に積極的だった三重町役場の佐藤文紀さんから相談があり、コアラ内に三重町の広報誌のデータを入れる「三重町コーナー」を十月末に開設した。イベント情報や町役場からのお知らせ、トピックスなどふるさと情報満載で、多分これが日本で最初の地方自治体、いや、国のレベルを入れても官庁としてパソコン通信を使った公式の情報サービスの開始になったと思う。驚いたのは、町内のゴミ収集日や日曜日のガソリンスタンド開店当番店などの情報と一緒に三重町町議会の議事録までアップされている。これは面白いデータベースになるぞ、と喜んだ。

 そして、その大量の三重町データベースの中に、広報誌に掲載された小学生の女の子の作文が思いがけずポツリと入っていた。

 「三重町って大好きだ。夕焼けがとってもきれいで...」

 と、自分の気持ちをストレートに書いている感想文は、客観的書き方の広報データの中でちょっとばかり趣が違い、目新しく、新鮮で妙に印象に残ってしまった。お知らせや議事録とはちょっと感じが違う。専門家でない個人の感想情報ってあまり頼りにならない情報だから〝役にたたない情報〟のはずなのに妙に印象に残る。どうしてだろう、おかしいな?。

 

 一方、高校生は、相も変わらずいろんなことを書いてきていたが、皆の反応がないのに業を煮やしたのか、これでもかといわんばかりに自分の中間テストの成績を書き込んできた!その成績がよかったならばともかく、電気技術や情報科目はよいのだが、国語の点がなんと五十六点! で、つい、三重町役場の佐藤さんが、

 「高校生へ、よい点の取り方を教えてあげよう。コアラなんかしないでしっかり勉強しなさい、とは言わないが、毎日、朝日新聞の天声人語を読んで、いや、国語をよくするには毎日コアラして文章つくるのが一番」

 といったレスポンスを思わず書いてしまった。

 我々はこれを読んでつい、ニヤリとしてしまう。心の中では「高校生よ、あんまり羽目を外さないでよ」といいつつ、

 彼の気持ちが感じ素直に応えた佐藤さんの書き込みには、ついつい、顔をほころばせ、拍手を送りたくなってしまう。これはどうしたことなんだろう?なにかあったかい。



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