post65:電子ネットワーク計画コロンブス、本当に使えるのか?

電子ネットワーク計画コロンブス、本当に使えるのか?

 

 中でも、より具体的で確かな動きとして、中小企業事庁の中小企業情報検索ネットワークシステム(SMIRS;Small & Medium enterprise Information Research System)が85年10月に大分に導入されるという。いよいよ大分も通信ネットワーク時代の到来と地元新聞にも繰り返し繰り返し書かれていた。それは、東京の中小企業事業団本部に超大型のホストコンピュータを置き、地方中核都市である県庁所在地に中型のホストコンピュータを配置、地域内の中小企業がそれぞれに接続して業務利用するというシステムで、大分はその第1号指定グループ内に入っていた。

 大分ではコロンブス(大分県中小企業地域情報ネットワークシステム/COLONBUS;Communication Local Network Bus System)と名づけられたこの電子ネットワークは、大分県地域経済情報センターにホストコンピュータが設置されるという。例の日本経済勉強会が行われている場所であって、うれしいことに勝手しったる所ではないか。

 その上、大分は狭い。情報センターの専務理事である北村さんは元大分県の商工労働部長や企画総室長をなさった方であるが、経済同友会ニューメディア委員会の委員長であるし、事務局長は県庁からの出向者でテクノポリス調査でアメリカに一緒にいった南さんであった。更に理事長の吉村さん(大分の商工会議所会頭)は私のお仲人さん------地方で何か動こうとすると、こういった具合に糸がからまってくるなんて、東京にいるときには予想さえしなかったこと。これは嬉しいことであると同時にうかつなことができない、自分の行動は確実即座に評価として返ってくるので責任ある行動でないといけません、と、自戒しつつ。

 しかし、知り合っているというのは初歩的な動きを助けてくれる。とりあえずのことをいろいろと尋ね易いし、情報センター職員の皆さんは協力的であった。それで、先に述べたような疑問に思うことをしつこく聞いてみた。彼らは通信の専門家ではないので、わからないことは東京の事業団本部やメーカーにも問い合わせてくれた。

 うーむ、調べれば調べるほど胸が苦しくなる。

 案の定、コロンブスは『半二重通信』であった。大分は世界とつながらなくてよいのか? 加えてもっと困ったのは、利用者は特定メーカーの160万円近いパソコンを専用に購入しないといけないという。私の会社も中小企業だけれど、コロンブスを使うためにだけ専用のパソコンを用意するなんて考えられない。東京のコロンブスシステムを考えた人達にとってわが社の規模は中小企業ではなく零細企業で対象にならないのだろうか。これまた東京一極集中カルチャーの産物か? 他のメーカーのパソコンが流用利用できないなんて、電子ネットワークの範囲を徹底的に狭めてしまう。大分の電子ネットワーク空間を小さく世界から孤立させてしまう。


コメント

コメントはまだありません。

私はモデレーター♫、人生相談含めてなんでもどうぞ。