post131:インフォーマルセクターをフォーマルセクターが利用する

インフォーマルセクターをフォーマルセクターが利用する

 

 さて、さらにビッグな公式利用が実現した。

 科学技術庁の大塚さんが八六年末から模索していた〝地域研究情報ネットワーク〟が実現したのである。八七年には、いよいよ本腰になり、彼自身もパソコン通信の可能性を確認するためにパソコンネットワークを積極的に利用。コアラにも入会していたし、例の秋のネットワーキングフォーラムで大分にもやってきていた。実体験に基づいて政策を立案し、十二月二十五日、次年度事業としていよいよ予算を勝ち取ったのである。

 地元の大分合同新聞夕刊一面には、「パソコン通信網の形成、大分などに1億円」という見出しでデカデカと報道された。

 私にとっては、この事業が実現すれば、①コアラのメモリー増強が図れシステム強化ができる、②情報センターの好意に甘えて、電気代や場所代を無料で使わせてもらっているが、その費用を捻出できる、③コアラの公式利用ができる、の一石三鳥そのものであった。

 しかも、その新聞発表の半月ほど前、この動きを知った福岡四区選出の自見庄三郎国会議員が「これはいい。ぜひ我が北九州市も」と、大塚さんの上司のところに問い合わせてきたという。大塚さんは、「モデル県は三県に決まっていますし、大分県は、ほぼ確定ですので、新たに福岡県が参画するのは難しいと思います」と答えたとのこと。やはり地域間競争は厳しいものだ。

 地域間競争の激しさを知っている吉村商工会議所会頭(情報センターの理事長)は、このモデル地域指定をたいへんに喜んでくれて、声をかけてくれてふぐ料理をごちそうしてくれた。これこそ大塚さんに感謝。

 八八年四月になって、徐々に準備が進み、十一月十五日に「大分県研究情報ネット(オリオンネット)」と称してコアラのCUGとして稼働を開始した。

 また、その筑波ネットへゲートウェイできる新機能を利用して、十二月にはコロンブスへコアラからゲートウェイできるように工夫した。

 つまりは、フォーマルセクター(オリオン、コロンブス)によるインフォーマルセクター(コアラ)の公式利用が実現したことでもあり、新しい時代にまた一歩踏み込んだことを実感した。



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