post128:湯布院ニューメディア祭、九州知事サミット、西瀬戸経済圏会議
湯布院ニューメディア祭、九州知事サミット、西瀬戸経済圏会議
実はもう一つ、その年に郵政省と組んだことがあった。八八年九月十五日、郵政省が中心になって開催した第一回地域情報化サミットへの参加である。
昨今の情報化関係の大型のイベントは、コアラの大宣伝の影響でパソコン通信に焦点を当てたものが多かったが、郵政省や大分にとってキャプテンも重要な情報通信ネットワークであるし、その普及を図るのは当然で、別名〟湯布院ニューメディア祭〟と名づけられたこのサミットはキャプテンが表(おもて)のメディアとして企画された。
主催者側から、コアラも何らかの形でそのお祭りを盛り上げてくれるようにとの依頼があり、キャプテンには日頃からコアラ関連のイベントに応援していただいていることもあって、「コアラ湯布院例会」を催すことにした。
コアラとしては、イベントが続いたり、五月の郵政省パソコンネットワーク研究会が湯布院を一部会場にしたりしていたのでちょっとテーマに苦しんだが、郵政省の富沢さんを講師に招き「女性とパソコン通信」というテーマ例会を催した。
子どもを連れた女性会員もいて、三十人近い女性が集まった会合は華やかそのもの。男性が圧倒される感じ。富沢さんは、湯布院という観光地での講演らしく気さくに「男性だって女性が多ければ『パソコン通信しようかな』となるし、イイ男がいれば女性だってそう思うようになる。とにかく、そうやってブームになっていくんでしょう。女性も男性も増えて欲しいなぁ」と切り出し、「男性は夜、飲み屋で互いのウサを晴らしている。ところが女性は、愚痴を晴らす場所があまりないようですね。で、パソコン通信で姑さんのことを話すとか、そういった男性の赤提灯はけ口と同じような機能を持たせるとおもしろいかも」などとおおいに笑わせてくれた。
キャプテンを中心とする本会場では、お祭りムードいっぱいに催し物が行われていて、コアラグループはお金がない中での例会開催ということで、主催者事務局の雑誌『月刊ニューメディア』の天野昭編集長が心配して差し入れを持ってきてくれたが、当方のそういった講演会や、小グループに分かれてのミニ討論などにちょっと目を丸くしながらも、遅くまで付き合ってくれた。
また、湯布院ニューメディア祭の全体講演会も会場からオンラインレポートしたが、その他のイベントでも、デモンストレーションとしてオンラインレポートをよく依頼されたのもこの頃。
六月二日に大分市で行なわれた九州知事サミットは格好のデモンストレーションの場であった。大分文化会館の大ホールの一角に電話線を引いて、各県知事の発言を七人のレポーターが七様に、客観報道の制約のない感想つきレポートを行ったわけだが、舞台の知事達と同じくらい新聞社やテレビ局のフラッシュやスポットを浴びてしまった。
平松知事は会場にいる我々を他県知事にちょっと自慢したようだった。他県ではできない、ニューメディア先進県らしさをちょと格好よく見せてしまったということだろう。
九州知事会だけでなく、もう一つ、自治体間の交流に本格的にコアラが使われることになった。
広島県、山口県、福岡県、大分県、宮崎県、愛媛県、高知県の七県で構成する西瀬戸経済圏知事会議での利用である。同会議は西瀬戸圏域の文化交流と経済発展を願って昭和五十七年にスタートとしたものであるが、何しろ海越え、山越えという交通アクセスがたいへんに悪い中での交流事業である。ともすれば、この圏域外の大阪が一番皆集まりやすいわけであって、せめて事務担当者間の打ち合わせだけにでもパソコン通信が使えるとよいのではないか?ということになった。
そこで、どこのシステムを使うか?ということが問題になったが、大分がニューメディアでは他県に一歩リードしている感があって、大分が行うことはすんなりと決まった。一方大分県内では、コロンブスとコアラのどちらを使うかで、少々議論になったが、知事の「コロンブスはまだ無理」という判断があってコアラを使うようになった。
方法は、一般会員には秘密の専用電子会議室を設け、各県担当者はそこで事務連絡を行う。これで出張や一堂に集まる会合も、日程調整が楽になる。また、一般会員には読むことだけが許される会議室が一つ用意され、各県の情報化関連ニュースがそれぞれに書き込まれるようになった。これは私にはありがたかった。隣県の情報化の動きを知るには全国紙によるニュースに頼るのが通常だが、会議室には各地元紙に掲載されるニュースが主体に書き込まれるので、西瀬戸圏の情報化のレベルをそれなりに感じることができるようになった。
公式の自治体間交流に日本ではじめてパソコン通信を取り入れた画期的なことであり、その点をおおいに力説したかった。
しかし、毎年のようにどこかの県の担当者が移動になるので全七県が一斉に活性化するのはなかなか難しい。我が大分県でさえも、よく利用する年とそうでない年の波がある。もう少しパソコン通信が普及し、行政利用が当たり前になれば、自治体間利用はもっと進むだろうが。一般開放の会議室も〝情報化〟テーマだけでなく〝観光・イベント〟テーマなど、もっともっと話題を広げるのが望ましいし、ぜひとも拡大を望みたい。

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