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仙台が第三セクターで開局


 フォーマルに評価されれば次の動きがでてくるもので、それまでのマスメディア取材とは別に自治体からの見学が多くなってきた。なかでも仙台が積極的で、秋口にネットワーキングデザイン研究所に導かれて、仙台市役所企画課の今井建彦さんや商工会議所から数名の人達がやってきた。第三セクターでパソコン通信を始められないか、と考えているという。そしてコアラの活発な例会におおいに勇気づけられたようで、十二月中旬に「コミネット仙台」という名前でサービスを開始することとなった。そして、そのホストシステムは、我々コアラと同じシステムを使うことになった。

 また、ほぼ同じ時期、愛媛でも五月に大分にやってきたグループが団結して「愛媛タウンタウン」という名前でサービス開始することになった。これまでCOARA-1システムプログラムをゆずり受けたNTT宮崎支店の「フェニックス」グループが兄弟ネットとして動いていたが、今回は、よりフォーマルなグループが兄弟システムとして稼働することになったのだ。とくに仙台はコアラと同様に社会インフラを目指すという。

 で、仙台の稼働開始を記念するフォーラムに、社会インフラゆえコアラの一般市民ユーザーとしてウチの奥さんに発表してほしいといってきた。私もびっくり、本人もびっくりであるが、出かけていった。まだまだ主婦ネットワーカー、かつ、子育てテーマの議長、などという肩書きを持つ人達がめずらしい時期だったのだろう。私は子供と一緒にお留守番。

 そして地方自治体だけでなく、国レベルでの反応も増えてきた。東京に行けば、各省庁のパソコン通信ネットワークに未来を感じる先進的、意欲的な霞ヶ関の行政マン達と酒を酌み交わしつつ意見交換をすることも多くなった。

 そういった中で、その年の三月まで自治省から出向して大分県庁で財政課長をしていた丸山浩司さんが霞ヶ関に戻っていて、自治省内でも比較的新しい部署であった情報管理官室の課長補佐になっていた。「私がいた時にコアラの予算をつけたけれど、こちらに帰ってまさか情報化を担当するようになるとは思わなかったよ」と懐かしがってくれたりした。彼が縁で自治省外郭団体の地方自治情報センターの太田正剛さんらがコアラに入会。

 それが要因のすべてではないだろうが、情報管理官室は〝噂の〟パソコン通信を初めて知って、数年後には大型機のプロトコルによらない全国の自治体を結ぶネットNIPPON-NETつくり、地方自治情報センターが中心となって運営を始めた。大分ではコアラがその受け皿として機能している。さらには、アスキーの手動インターネットを見ていた科学技術庁研究交流課の課長補佐大塚洋一郎さんは、藤野君を経由してコアラの問い合わせをしてきて、何とかパソコンネットワークを仕事に使えないか、と考えていると話す。これは二年後に大きく花開くことになった。

 



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